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執筆者の写真副住職

3月のネット法話「追悼法要」


先日、2月25日に浄楽寺にて能登循環marketを開催いたしました。


五組のアーティストによるチャリティliveと浄土宗三浦組青年会による能登震災物故者追悼法要を行いました。


境内には9店舗のチャリティ出店も行われました。


あいにくの雨、今年一番の極寒でしたが、 たくさんの方が気持ちを寄せてご来寺下さいました。


大変ありがたいことです。


能登震災ボランティアに積極的に参加している内木洋一さんが 現地の状況をパソコンの画像と映像を使ってトークライブで伝えてくださいました。


能登は半島なので陸路で入る道は限られています。


さらに地震により海岸線が6Mも隆起してしまい、

海路からの援助ができませんでした。


そんな中、内木さんの災害支援チームは、ひび割れ分断された道路MAPの作成、

物資の供給ルート・供給先の情報収集、物資の配達、 物資の一時保存場所の情報発信など外からくる援助が行き届くように尽力されたことをお聞きしました。


大変勉強になりました。


昨年、南三陸にて東日本大震災十三回忌の法要を勤めてまいりました。 宮城は私(副住職)の故郷ですが、 震災当時は不安定な状況が続いていたこともあり遠方の親族への支援を申し出ましたが、 断られてしまいました。


何か自分にできることはないかと考えましたが、 何もできないことに無力さが募るばかりでした。


今回、主催者の山口愛さんからお話をいただき、 ぜひ浄楽寺で!と、開催が決定したときは 「やっと自分にも順番が回ってきた」と思いました。


猛スピードでゲストと出店店舗が決まり、 告知を行いましたが、当日は能登と同じ極寒の雨。


それでも最後の法要では本堂の中に50名程度のお参りがありました。


チャリティイベントは災害にあって支援を必要としている人に少しでもお気持ちをお渡しすることと、 現地の状況を共有するところに目的がありました。


そして法要では、無念にも亡くなった方に向けてご回向を行いました。


これはお寺でしかできないことだと思います。


仏教は日々の生活を営む上で大切なことが多く説かれていますが、 浄土宗の信仰では、阿弥陀仏による極楽往生という祈りが肝要です。


法要の前にお伝えしましたのは 「亡くなった方を想うとき、我々は無力ではありません。 南無阿弥陀仏のお念仏を心から祈りとなえることで、 必ず阿弥陀仏がその方たちを救ってくださいます。どうぞ一緒にお念仏の声に思いを乗せてください」


堂内の方はみな目をつむり、 手を合わせて祈りを捧げました。


他を想う心がお念仏を声にします。 そして僧侶、在家問わず阿弥陀仏はその心を汲んでくださり念仏の声に応じて光を当ててくださいます。


みなさまもすでにいただいたお念仏とのご縁に感謝するとともに、 日々に南無阿弥陀仏をお称えし、思いを届けていただければ幸いです。


南無阿弥陀仏

#法然上人 #念仏 #浄楽寺 #ネット法話

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