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苦労して丸くなる人とがる人


10月に入りました。過ごしやすい秋がやってまいります。おいしい野菜や魚、自然の美しい変化。夏や冬の厳しさを知っているからこそ秋の魅力に惹かれますね。

今月のテーマは浄土宗カレンダーの「今月の言葉」です。

お釈迦様はこの世を一切皆苦であると言いました。

苦労があるのが当たり前、生まれてから死ぬまで、苦しみ・悩みは途切れることはないということです。苦労とは苦しい中でも努力したり、逆境にたちながらも励むことを言います。

どういう姿勢で「苦しみ」と向き合うのか?誰かのせいにしてしまうのか、原因が自分にあると気づくのか。

生まれたその瞬間から、不平等は始まっています。

世の中には理不尽で、思い通りにいかず、納得のいかないことが多くを占めます。

皆同じような経験をされていることと思います。向き合い乗り越えた人は他人にも優しくすることができるかもしれません。

半ばに責任を転嫁し逃げてしまった人は「自分だけが」と不幸な態度になるかもしれません。

どんな「人間でありたいか」を芯に、自分の心の持ち方、これからの行動を考えましょう。

しかし、この世は苦しみの娑婆世界。自分の力ではどうにもならないことばかりです。

きっと次の世は、苦しみのない美しい世界「西方極楽浄土」に生まれ、先立った愛する人と懐かしい思い出話に花を咲かせたいものです。今のうちから阿弥陀様に「南無阿弥陀仏」のお念仏でお願いいたしましょう

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