日本語は他国に比べても、ワードが非常に多い。
日本人として正しく本来の言葉の意味を理解して言葉を使いたいものだ。
そんな本日は「ふとん」ということばの由来について。
ガマで編んだ敷物
座禅のとき尻の下に敷く丸い敷物を 「蒲団(ふとん)」と呼ぶことを知っているだろうか。
私たちが寝具として使うふとんは「布団」とも書くが、 言うまでもなくこの座禅の敷物が語源となっているわけである。
「蒲」がガマという植物を指すことから、 この葉で編んだということが分かる。
そして「団」という字は「丸い」という意味があるから、 丸く編まれていたことを表している。
現在の布団は、ほとんどが四角いし、 素材もガマでもないので、もうほとんど「蒲団」とは言えないかもしれない。
禅宗には曹洞宗と臨済宗があるが、臨済宗では寝具を兼ねた「かしわ布団」 を四角に折りたたんで使うのだという。
あまり「蒲団」にこだわっていないようである。
ただそのものがそういう名前であると認識して普段から使っているが、 四角いものを丸いと言っている我々はどうかしているのかもしれない。
言葉の語源を知ることは大切なことだとあらためて思い知った。
#他力