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金剛山勝長寿院 浄楽寺 収蔵庫改修(耐震工事等)に伴うご寄付のお願い





参拝者各位

令和7年4月吉日神奈川県横須賀市芦名2-30-5

浄楽寺 第六十五世 芳誉妙真

拝啓 

新緑の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

浄楽寺の創建については諸説ございますが、鎌倉時代初期、三浦一族の和田義盛公夫妻が発願し、仏師運慶に造像を依頼した阿弥陀三尊をご本尊として安置したことが、今日に伝えられております。脇侍として不動明王、毘沙門天を従えたこの5体の仏像は、約830年の長きにわたり多くの方の信仰心とご支援により守り続けられてまいりました。これまでのみなさまの数々のご支援に心より感謝申し上げます。

昭和34年(1959年)の調査により、浄楽寺の仏像群が仏師運慶の真作であることが認められ、現在、国指定重要文化財として登録されております。全国で正式に運慶作と認定されている18体のうち、当寺には5体が安置されており、関東における運慶研究の発展にも大きく寄与しました。これらの仏像は、静岡・願成就院や横浜・称名寺の運慶作仏像が認定される契機ともなり、仏教美術史上においても極めて重要な意義を持っております。

さて、浄楽寺ではこのたび、収蔵庫の改修工事を実施することとなりました。つきましては、広く皆様にご協力をお願い申し上げたく、謹んで本趣意書をお送りいたします。

現在、これらの貴重な仏像は境内の収蔵庫に安置されております。しかしながら、築55年を経た収蔵庫は、現行の耐震基準を満たしておらず、また、庫内の老朽化も著しく進行している状況です。特に、昨今の異常気象の影響により、庫内の高温・高湿が仏像に与える影響が懸念されております。そのため、このたび収蔵庫の改修工事を実施する運びとなりました。今回の改修工事では、耐震性能を向上させるため基礎部分や柱の補強を行うほか、庫内環境を適切に維持するための空調設備を新設いたします。また、庫内の老朽化した壁面などの補修も併せて実施いたします。空調設備の導入は、仏像の保全のみならず、夏季の参拝者の皆様の安全・快適性にも配慮したものでございます。令和4年度より文化庁と協議を重ねた結果、このたび着工の運びとなりましたが、工事に要する費用は膨大であり、国、県、市からの助成はありますが、浄楽寺負担分を自坊だけで賄うことが難しい状況です。

つきましては、本趣意をご理解いただき、皆様にご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。何卒、格別のご高配を賜り、貴重な仏像を後世に伝えるためのお力添えをいただければ幸甚に存じます。

末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

合掌

収蔵庫改修に伴うご寄付のご案内


指定寄付の募集期間

令和7年4月20日 ~ 令和7年6月20日


ご寄付について

·         一口 5,000円

·         ご寄付いただいた方のご芳名を、竣工式(7月末以降)の式中にて読み上げさせていただきます。

·         二口(10,000円)以上 のご寄付を賜った方には、感謝の意を込めて「感謝香」の返礼をお贈りするとともに、ご芳名を一定期間掲示させていただきます。

·         50,000円以上 のご寄付をいただいた方のご芳名は、「令和七年収蔵庫改修寄進者芳名板」に刻銘し、永久掲示させていただきます。

·         ご芳名の公表を望まれない方は、その旨をお知らせいただければ、ご意向に沿う形で対応いたします。

·         一口に満たないご寄付も、ありがたく拝受いたします。


ご寄付の方法

同封の郵便口座払込用紙に、氏名・住所等をご記入の上、お申し込みください。また、現金でお持ちいただくことも、現金書留・銀行振込 にも対応しております。

オンラインでご寄付いただくこともできます。




お問い合わせ先


工事の進行状況について

工事の進捗状況は、浄楽寺公式HP(www.jorakuji-jodoshu.com および Facebookページ にて随時公開しております。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。何卒ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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