先日、
「『人生を振り返ったとき、あんなにたくさんしなければよかったと思うこと、もっとすればよかったと思うことは何ですか?』こんな質問を向けられたとき、あなたなら何と答えるだろうか。」
という始まりで紹介されているPHPオンライン衆知の記事が目に付きました。
先に読み進む前に皆さんも考えてみてください。
また、人生について
「生涯に手にするお金が全額手元にある状態で人生を始める。そのお金は生まれてすぐに作られる一つの口座にすべて預けられているが口座の残高は把握できない。食べる、遊ぶに限らず、寝るだけでもお金がかかる世界でいつでも口座からお金は引き出せるがお金が尽きてしまえば、人生は終わる」
と譬えています。
ここでいうお金とは「時間」のことを指しています。
確かに、自分に残されている時間の総量は誰にもわかりません。
有限であることは誰でも知っていますが、 有限であることを意識しながら日々を送る人は少ないでしょう。
有限な自分の財産「時間」を消化しながら毎日を生きているという真実を実感したとき、 物事の優先順位は変わっていきます。
冒頭の質問はハーバード大学の 「幸福な人生を送る人」の共通点を導く研究の質問の一つです。
この調査の中で 「友人にあまり会えなかった」 「子どもたちに十分な注意を払ってあげられなかった」 「重要でないことに時間を費やしすぎてしまった」 という答えが多数あったようです。
「他の人」が関わることで感じた後悔が多く見受けられます。
お釈迦さまが説かれた教えに四苦八苦があります。
この中には、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦など人との関りの中で得られる苦しみが多いことを示されています。
しかしながら、幸福も他人との関りの中で得られるものばかりです。
「自分だけがいい」という考え方では心から幸せを感じるのは難しいことなのでしょう。
自分も、 そして大切に思う人も共に笑顔でいられることが幸福に生きることにつながるようです。
夏も本番、お盆の時期がやってまいります。
「極楽浄土」と「先立たれた方」と「自分」との縁を紡ぐためにもお盆の時期はいつも以上にお念仏をたくさんお称えしましょう。
また、お念仏を称えながら今は亡き愛する方を思えば、 楽しかった記憶と共に後悔の一つも思い出されることでしょう。
同じ後悔を繰り返さないためにも、 今関わりのある大切な人とどのように過ごしていくのか、 しっかりと考える時間を持つこともこのお盆の有意義な過ごし方ではないでしょうか。
南無阿弥陀仏
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