そうだね。
どんなお経典があるか知ってみると、 読みたい仏教書を選ぶ時の参考になるかもしれないね。
世の中には八万四千の法門と言われる通り、 膨大な数のお経典があるんだ。
種類ごとに紹介してみよう。
原始経典とされるお経は、 一括して「阿含(あごん)経」と呼ばれている。
こういう名前のお経があるわけではないのだけれど、 そのなかでは、 お釈迦さまの入滅の様子を伝える『涅槃(ねはん)経』が代表的なものとしてあるね。
これはブッダの永遠の命を説くことがその主な内容となっている。
また、仏教のバイブルとも言われる『ダンマパダ』(法句経)には、 お釈迦さまの人生訓が詩文調で語られている。
『スッタニ・パータ』(経集)は、 お釈迦さまの話し言葉を忠実に伝えた古いお経として重要視されている。
内容は、人として歩むべき生活の指針が説かれている。
『ジャータカ』は、一種の物語で、 お釈迦さまが前世で菩薩であった時代のエピソード集になっている。
日本に入ってきたお経もたくさんあるね。
たとえば、「般若経」。
「般若」とは、完全なる智慧という意味で、 このお経は、「空」の思想を説いている。
『維摩(ゆいま)経』は、在家信者を主人公にして、 出家者をやり込める物語風のお経だね。
『法華経』の「法華」とは、泥中に咲く蓮の花。
世の中が汚れれば、その白い花の美しさが増すとい意が込められている。
『華厳経』の「華厳」とは美しい花で飾られたという意味。
宇宙の本体としての毘盧遮那仏がこのお経の主人公になっていて 真理の世界を体得するために、求道者として命がけで精進したことが述べられている。
『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』をまとめて、 「浄土三部経」という。
この三部経では、極楽浄土の主・阿弥陀仏による救いが説かれている。
日本では浄土宗や浄土真宗で大事にされているお経だよ。
興味のある所から始めてみてね。
合掌
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