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ネット法話「お盆の過ごし方」


やっとのことで関東でも梅雨明けをむかえました。

昨年より三十日も遅かったそうです。

台風を心配された先日の

令和元年第一回境内清掃では五十人近い皆様にお手伝いいただき境内も見違えるほどに綺麗になりました。

ご先祖様も善い気持ちでお盆をむかえられるのではないでしょうか。

このお盆といいますのは、盂蘭盆経というお経の中に説かれたお話が由来となります。

お釈迦様の十大弟子の中の一人に「神通力の木蓮尊者」という方がいらっしゃいました。

神通力とは遠くの物事を見たり聞いたりする力のことです。

ある日、木蓮尊者はこの神通力を使い先立たれた両親の様子を眺めていました。

父は厚い信仰心でとてもいい世界に生まれていましたが、母は何と「餓鬼道」に落ちていました。

やせ衰え、全身骨と皮ばかり、口からは炎が噴き出し物を受け付けない姿、まさに貪りの鬼「餓鬼」の姿の母がいたのです。

これを見た木蓮はショックを受け、お釈迦様に相談に行きます。

「お前の母の罪は重い。七月十五日の僧侶の修行明けにごちそうをお供えし、母君への回向をお願いしなさい」

その通りにすると、母は餓鬼道から生まれ変わり父と同じ世界に生まれることができたということです。

これが起源となり、先祖様のご供養を行うようになりました。気になるのは母はなぜ餓鬼道にいたのか。

一説によりますと、我が息子だけを極端にひいきし可愛がってしまったからだそうです。

私たち凡夫には共感してしまうところもありますが、極端な執着は不幸を生むこともあるでしょう。

お盆のこの時期は先祖様の供養と一緒に損得勘定によらない「譲る心」、「与える心」を養うこともお忘れなく。

また、最高の功徳を得る「南無阿弥陀仏」のご修行も忘れずに。

南無阿弥陀仏

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