今月の法話「勤労感謝の日」


寒さを感じ始めるこの季節。

十一月二十三日は勤労感謝の日でございます。

日本のみに限らず人が誕生してから今日まで、勤労なくしては生活はありえませんでした。

私の家では毎日食事の前に「食前の言葉」を全員でお唱えします。

「我ここに食を受く 謹みて天地の恵みと 人々の労を謝し奉る 十念」。

自然の命をいただき自らの命としなければ生きていけない我々人間です。いただくその命への感謝を忘れてはいけません。また、私たちの口に入るまでには多くの方の勤労があり、初めていただける命でもあります。そういった目に見えない人々の労をねぎらい、さらにはこのご恩に報いるためにしっかりと食し、自らの力とさせていただくことを食後の言葉で誓いを立てます。

我々は人の助けなしには生きていけない、他の命をいただかなければ生きれない非常に弱い存在だということを忘れてはいけません。忘れてしまうとついつい、仏の教えを疑い、怠け、自らの力を過信し、うぬぼれる、そんな人間になってしまいます。大切なのは仏の教えを信じ、教えのもとに勤め、仏の力・助けを信じ、自分の弱さを信じること。

お念仏は、自分では行くことができないお浄土に、阿弥陀様のお導きでお連れしていただく、「どうぞお願いします」という心持ちでお称えしなければなりません。「目に見えない多くのつながりの中で、そんな誰かのおかげで生きている」「自分にはできないことがあり、誰かの助けのもとに自分が成り立っている」そんな素直な感謝の気持ちも、「当たり前」ではない「有難う」の心から。

自らのいたらなさを知ると人にやさしくなります。感謝の気持ちを持ち続けると人に感謝をされるようになります。人は鏡。どうぞねぎらいと感謝の心を忘れずに。

南無阿弥陀仏

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