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10月のネット法話「お十夜さん」

10月に入り過ごしやすくなってまいりました。


秋はお十夜です。


正式には十夜法要といい、

その起源は、鎌倉光明寺九世祐崇が、

明応四年(一四九五)後土御門天皇に召されて、

宮中で『阿弥陀経』の講義をし、

念仏利益として上記の経文の事を講じ、

また真如堂式衆を率いて引声阿弥陀経ならびに引声念仏法要導師を勤めた。


それ以来勅許により十夜法要光明寺で行われるようになったとされています。


三浦半島の浄土宗寺院では光明寺の法要を勤めてきた経緯もあり、

各自坊にて十夜法要が盛んに行われています。


秋の収穫の時期と重なることから、

地域によっては収穫祭としてたくさんのお供物があがり豊作を祈る儀式としても浸透してきました。


しかしその由来は、

無量寿経に説かれる


「ここにおいて善を修すること、十日十夜すれば、他方諸仏の国土において、善を為すこと千歳するに勝れたり」


という教えです。


生き苦しく、

自分のことを守るだけで精一杯な娑婆と言われるこの世で善行をすることは

非常に難しいことであり、

善いことをする心、姿勢が育たない。


そんな世界にいて十日十夜の善行を修することは、

修行を行いやすくあらゆる苦しみの取り除かれた極楽浄土で行うよりも尊いことである、

という意が説かれます。


そして最上善根功徳である念仏行を修することが最良の善行であるとして、

このお十夜では皆で念仏を称える念仏法要を勤めるというわけです。


光明寺の十夜法要にお参りしますと、

仏教の荘厳な法要という印象とは別に、

境内にはたくさんの露店が出て、みな秋のおまつりとして楽しまれています。


それでも、法要の念仏の声は境内に響き、

皆さんの耳に届いていることでしょう。


お経文の中には聞名得益偈という偈文があります。


其仏本願力(ごぶつほんがんりき) 

聞名欲往生(もんみょうよくおうじょう)

皆悉到彼国(かいしっとうひこく)

自致不退転(じちふたいてん)。


その名(阿弥陀仏)を聞いたものは、

必ず極楽に往生し、

不退転(苦しみの世界に戻ってくる)することがない、

という意味です。


称えることが最上であれど、

ただ聞くだけでもその御利益をいただくことができる。


阿弥陀仏はどれだけ我々を救おうと懇願されたのでしょう。


本当に有難いことです。


お十夜にはぜひご家族でお参りいただき、

皆の加護を仏さまにお祈りするとともに、

先立たれたご先祖さまの幸せも祈りましょう。


その、他の幸せを祈る心は念仏の声となり、

あなたに豊かな日々を与えてくれることでしょう。


南無阿弥陀仏

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