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副住職

普段何気なく使っているけどこれはもともと仏教用語「阿弥陀くじ」

更新日:2021年9月21日


阿弥陀さまの後光

何かを公平に決めるときは、

偶然に頼るのが一番都合がいい。

アミダくじは、昔の子供たちの遊びの社会で最も公平な審判員だったのだろう。

普通アミダくじといえば何本かの縦線に

階段状に横線を入れて、なぞっていくものだが、

はじめは単なる放射状の線だけだった。

昔の遊びでは、この放射線の中心の末端に金額を書き込み、これを隠してから各自が引く。

引き当てた金額を出し合ってお菓子などを買い、

平等に分けるのである。

なんだか博打の様だが…。

このくじが阿弥陀と呼ばれたのは、

その形を阿弥陀様の仏像についている放射状の光背に見立てたためだ。

ちなみに、

帽子を後ろにずらして被る「アミダかぶり」や

人力車の幌や花魁の髪の形(あみださし)を

あらわした隠語にも阿弥陀様の光背が連想されている。

それくらい、阿弥陀仏さまが身近であった時代だからこそ使われた言葉なのかもしれない。

阿弥陀仏だけが極楽に導く使者であることも

知っている人の方が圧倒的に少ない・・・

南無阿弥陀仏

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