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副住職

普段何気なく使っているけどこれはもともと仏教用語「挨拶」

更新日:2021年9月21日


「相手を立てる心」

あいさつの「挨」は「押すこと」、「拶」は「迫る」という意味を表す。

元々中国では

「押し合いながら前に進む」という意味で使われていた。

しかし、日本に入ると挨拶は、

もとの中国語の意味から「お互い研鑽して自分を磨いていこう」という意味でつかわれるようになった。

また、禅宗では門下の小僧に声をかけ、悟りの深さを試すということも「挨拶」といった。

いわゆる禅問答である。

そういった背景から前向きな人間同士の

ぶつかり合いの意味を含め「挨拶」という言葉を使用していた日本では、

やがてその切磋琢磨が一般化し「礼儀」を示し

「言葉を取り交わす」という意味が含まれ始めた。

ここで初めて、今の日本で使われる挨拶となったわけだ。

相手への敬意や愛敬を持っているという意思表示となる挨拶。

コミュニケーションの入り口と出口で必要であることは言うまでもない。

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