日本語は他国に比べても、ワードが非常に多い。
日本人として正しく本来の言葉の意味を理解して言葉を使いたいものだ。
そんな本日は「懺悔」ということばについて。
すべてを許す心
片田舎の協会に一人の娘が入っていき、 小さな部屋に入り、 壁越しに神父さまに自分の犯した罪を告白する。
こうしたシーンは、西洋の映画にはよくあるものである。
「懺悔(ざんげ)」というとキリスト教の専門用語のように思われるが、 実はそうではない。
仏教ではその語源は梵語の「クシャーマ」(耐え忍んで許すこと)からきている。
仏教では同じ漢字を「さんげ」と読み、 戒律に反した僧侶がほかの僧侶たちの前で正直に告白することを表した。
この習慣は大乗仏教では仏像の前で告白するようになっていった。
浄土宗ではお経の序分に懺悔偈(さんげげ)を唱える。
「我れ昔より造る所の諸の悪業は、 皆無始の貪瞋痴に由る。 身口意より生ずる所なり。 一切我れ今皆懺悔したてまつる」
訳すと 「私は昔から様々な悪い行いをしてきましたが、 遠い過去から生まれ変わりを繰り返し、 その身に貪り・怒り・無知の三毒を供えてきたことによります。 それは、身体、言葉、そして心から生じたものです。 この一切の罪を心より反省し、懺悔いたします。」 という意味になる。
まずは自分の罪を認め、 もう犯さじと決心し、善い行いに努めること。
これが仏教では大切なことなのである。
私たちの生活には仏教が染みついている!
合掌
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