日本語は他国に比べても、ワードが非常に多い。
日本人として正しく本来の言葉の意味を理解して言葉を使いたいものだ。
そんな本日は「みょうが」ということばの由来について。
食べると物忘れ?
俗に、食べると物忘れが激しくなるといわれるミョウガである。
お蕎麦や汁物の薬味に使うと絶妙な風味を加えてくれるが、 この俗説は同時にこの植物の語源にもなっている。
昔のインドでの話、お釈迦さまの弟子のひとりに、 周梨槃特(しゅりはんどく)という物忘れのひどいお坊さんがいた。
この人の物忘れは並大抵ではなく、自分の名前も忘れてしまうほどだった。
聞かれるたびに周りの者が教えてあげるが、 そのかいなく、教えるそばから忘れている。
そこであきれ果てたある人が、 「周梨槃特」という札を彼の首にかけさせた。
「忘れたらこれを読むのだぞ」と言い聞かせて、 ほっとしていると、またまた自分の名前を聞きにやってくる。
「いったいどうしたのだ」と聞いてみると、 どうやら、自分の首に名札をかけたことを忘れていたというのである。
物忘れもここまでくればあっぱれである。
この周梨槃特は、後に悟りを開いたのであるが、 亡くなりお墓に入ると、何年かたって一本の草が生えてきたという。
生前自分の名前を荷っていた人のお墓に生えてきたので、 この草は「茗荷」と命名されたという。
私たちの生活には仏教が染みついている!
合掌
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