普段何気なく使っているけどこれはもともと仏教用語「しっぺ」の本当の意味とは?
更新日:2022年8月12日

日本語は他国に比べても、ワードが非常に多い。
日本人として正しく本来の言葉の意味を理解して言葉を使いたいものだ。
そんな本日は「しっぺ」ということばについて。
弟子を打ちのめす!
「しっぺ、でこぴん、馬場チョップ!」 そんな、あっち向いてホイの罰ゲームはご存じでしょうか。
子供ながらに腕を赤くして遊んだ記憶があります。
あるいは、何かの仕打ちをした後、 すぐに同じことをやり返されると「しっぺ返しされた」などという。
この「しっぺ」とはいったい何であろうか。
禅宗では悟りを得るために禅問答を行なう。
このとき弟子が見当はずれな独断で答えたりすると、 師匠は容赦なく棒で殴りつける。
この棒を「竹篦(しっぺい)」という。
竹篦は、竹を割ったものを合わせて藤(とう)のつるをまいて作られている。
だから、本気でたたけば相当痛そうだ。
禅問答では弟子もこの棒で師匠を殴りつけることがあるという。
このことによって、自分の悟りの境地を点検してもらうわけだ。
ときには師匠を平手打ちにしたり投げ飛ばしたりすることもあるというから、 悟りのための一対一の真剣勝負だ。
「しっぺ返し」とは、 まさにこの禅問答における師匠とのやり取りだったのである。
しっぺ返しを受けないように、 まずはこちらから悪業を行わないこと。
改めて日々の行いを見つめていきたいものである。
私たちの生活には仏教が染みついている!
合掌