5月のネット法話「随喜善」



4月19日、 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(18)が、 各国の貧富の関係で、新型コロナウイルスワクチンの公平な分配ができていないと指摘。


分配を支援するため、 グレタさんが設立した基金を通じてWHOに10万ユーロ(約1300万円)を 寄付することをWHOが発表しました。


グレタさんは2018年の国連気候変動会議を経て 環境活動家として一躍有名になった方です。


皆さんもご存じのことと思います。


ワクチンに対するそれぞれの考え方があるのは承知ですが、 この支援を聞いて皆さんはどのように思われるでしょうか?


仏教では三つの善を説きます。


過去善、現在善、随喜善です。


過去善とは生前善のことをいいます。


この世に生まれる前の前世で作ってきた善功徳のことで、 今生で人の世に生まれ、さらには仏縁に恵まれたのは、 この善功徳からであると説かれます。


現在善とは、今生で意図的・無意識的に作ってきた善功徳のことをいいます。


そして、随喜善とは他人の善い行いを見て 「ああ実に善いことである」と心から賛成し喜ぶことの善根です。


この随喜善は、なんでもないように見えて、 実はとても難しいことであるとされます。


「隣に倉が立てばこちらに腹が立ち」などともいいますが、 人の善い行いを見ても、「自分もそうしたかった」「自分だったらこうできた」 などと我が我がの悪しき心をもつ人は嫉妬心で相手を非難してしまうことがあります。


他人の善い行いまで独り占めして何を求めるのでしょう。


もちろん、何が正しいのかの議論は尽きないですし、 集中的にみるのか俯瞰的にみるのかで意見は変わると思います。


それでも、他人の善い行いには素直にその心意気や思いに賛同し、 協力することこそが明るい生活につながるのではないでしょうか。


無関心から有関心へ、 善い行いの連鎖を作っていきましょう。


現世における善はたくさんありますが、 往生の為の最たる善功徳はお念仏の功徳です。


さらに、お念仏を素直に称える心は豊かな心につながります。


日々のお念仏も忘れずに。


南無阿弥陀仏



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