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副住職

ネット法話「往生の花」


梅雨入りしまして、

水を得た夏の花が綺麗に咲き始めております。

雨というのは普段の生活の中では鬱陶しがられますが、

この時ばかりはありがたいなぁと大地の潤いを感じることができます。

梅雨の醍醐味です。

人生はよく花に譬えられます。

様々な雨風を耐え忍ぶつぼみの時期を経て、

いつか綺麗な花を咲かせたい。

そんなあなたの花咲く時期は「いつ」だと考えるのでしょうか。

たった一度の成功を「開花」としてそれだけを

目指すのではあまりに寂しい生き方であると

思わずにはいられません。

なぜなら、その後も自分の人生は続くからです。

「花はつねにあたらしい枝に咲き 

新しい枝はかならずふるい幹から出る」

相田みつをさんの詩です

。幹から枝が出て枝から花が咲き花は種となり種は幹となる。

まるで、「輪廻転生」の理をあらわしているようです。

多くの人はこの人生を一度きりと考えます。

しかし、生まれ変わり死に変わりの世界にいる私たちは、

ついに、この人生を終えますと次は南無阿弥陀仏の

お念仏の功徳で極楽浄土での生が始まります。

はかなき一生と思われるこの命も、

六道輪廻を超えた極楽浄土の世界には、

今の世の愛する人々や尊い様々な

ご縁とつながり続けることができます。

一時の幸せには振り回されず、

この人生の最後を迎えるまでが苦しみの世に生まれた

私たちのつぼみの時期ではないでしょうか

。一生をかけて花を咲かせていけば、

きっと綺麗な往生の花が咲きます。

往生の花は多くのご縁を救う信仰の種となります。

親しき人達に喜ばれる生き方を心がけてみるのはいかがでしょうか。

南無阿弥陀仏

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