京都市左京区にございます浄土宗の大本山金戒光明寺。承安五年法然上人が比叡山の黒谷を下り、草庵を結ばれた浄土宗最初の寺院となります。自坊住職も修行された大本山ですが、四季それぞれの顔を色濃く見せる当寺は多くの観光客がお参りに来られます。奥の庭園「紫雲の庭」の紅葉や桜は絶景です。また、見どころは本堂や阿弥陀堂にとどまらず、墓地の方へ少し歩きますと人だかりが見えてきます。何だろうと見てみますと墓地の一画にアフロヘアーの阿弥陀様がいらっしゃいます。これが有名な「五劫思惟の阿弥陀像」。「無量寿経」によりますと、阿弥陀仏が法蔵菩薩の時、もろもろの衆生を救わんと五劫の間ただひたすら思惟をこらし四十八願をたて、修行をされ阿弥陀仏となられたとあり、五劫思惟された時のそのお姿をあらわしたものです。京都にお参りの際はぜひとも足を運んでみてください