今月の法話「施しの心」


梅雨も明け、暑さも本番となってまいりました。水分補給をしっかりとし、お体にはくれぐれもお気をつけ下さい。

さて、今年も「大施餓鬼会」の時期がやってまいります。

この「施餓鬼」と言いますのはその字の如く「餓鬼に施し」をする法要です。

お釈迦様のお弟子様であります阿難尊者が餓鬼に余命宣告をされたのが起源でして、仏教の修行の一つであります「布施」を実践する機会であります。

布施というのは「おすそ分け」「お福分け」の心です。

独り占めせず、見返りを求めず、分け合うことを大切にします。

「おすそ分けの心」「お福分けの心」、皆さんは普段から忘れずにお持ちでしょうか?

餓鬼というのは六道輪廻の生まれ変わり死に変わりの世界の中の「餓鬼道」にいる、貪りの欲望の絶えない醜い鬼のことです。

他の世界のことかと油断してしまいますが、ふと鏡を見ると自分の中にも「餓鬼」を見つけてしまうことがあります。

あれが欲しいこれが欲しい、次はこれが欲しい。物欲はおさまることがありません。ものが無かった時代とは打って変わり、今は物で溢れる豊かな時代です。しかしどうでしょう。果たして私たちの心は豊かになっているのでしょうか?

頂くことばかり考えていると、何が本当に大切なのか分からなくなってしまうことがあります。失って初めて気付くことばかりです。

「しあわせ」は「仕合せ」という漢字で表すことがあります。これは出会いの喜びです。ご先祖様、お父さんお母さんの命を頂き、今の私たちがいます。

共に喜びを分かち合える人がいることが何よりの幸せでないでしょうか。

いただいてばかりの我々ですが、どうかこのお盆の時期くらいは布施の心を確認し、普段から頂いているご恩を餓鬼にもおすそ分け。

また極楽浄土に向けて、お念仏のおすそ分けを届けていただきましょう。      

 南無阿弥陀仏

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