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春彼岸


今年も春の彼岸を迎えることができそうです。彼岸とは、季節に合わせて行われる日本特有の仏教行事です。

ですから「彼岸」を季節をあらわす言葉だと思われる方が多くいらっしゃいますが、実は「向こう岸」という意味で、つまり阿弥陀様のお国「西方極楽浄土」のことを指し、苦しみのない美しい仏様の国のことをいいます。

対極にこちら側を「此岸(しがん)」といい煩悩だらけの苦しみの世界のことを指します。

春分の日、秋分の日に彼岸会が行われますのは、この時期は昼と夜の長さが同じになり、太陽が真東から真西に沈むので、西にある西方極楽浄土に思いを向けやすいからだといいます。

阿弥陀様は西方極楽浄土に生まれるためには南無阿弥陀仏の「お念仏」を称えなさいと願われました。ですから、皆様のご家族、ご先祖は今まさにお念仏の功徳にて、阿弥陀様のお迎えを頂き極楽浄土にいらっしゃるわけです。

この時期はお寺にお墓参りの方が多くいらっしゃいます。

我々が普段あまりお会いすることのない、息子さんやお孫さんとともにお参りされる方も見受けられます。皆様それぞれに先祖様や先に浄土に行かれた愛する家族を想い参拝されていることでしょう。

お浄土に行きますと、その浄土からこの世界のことを見たり聞いたりする力が備わるようです。

皆様の愛する方も、今なお皆様のことを想い浄土から心配してくださっていることでしょう。

「こっちは大丈夫だよ。首を長くしていつか行く日まで見守っててね」

と気持ちを込めて、お墓やお仏壇の前でお孫さんも共々に南無阿弥陀仏のお念仏をお称えしましょう。

ありがとうの声が聞こえて来るかもしれません。                       合掌 南無阿弥陀仏

追伸

今年の彼岸会は3月21日の中日の15時から行います。

お参りください。

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