香を焚くということは、汚れた心を浄め、仏や亡き人に自分の 真心をささげて供養するもので、より香りのよいものを用 いる事が大切です。
また、「香は信心を運ぶ使い」といって、仏さまに献ずるだけで なく心身を清らかにするためにも焚きます。
焼香をする時は、香炉の前に姿勢を正し合掌し、一礼をしてから香合の お香を右手の親指(母指)と人差し指(食指)、中指の三指 で香を軽くひとつまみし、この手を仰向けます。
そしてこの右手に左手の掌を添え、これを恭しく額尾のあたりまでくるぐら
い持ち上げ、そして香炉の灰の上にくべます。 くべ終わりましたら、ふたたび合掌、一礼を します。 焼香の回数は、時間や周囲の状況により形式 的な三回よりも真心のこもった一回の方が尊 く見える場合もあります