今年も暑い夏がやって参りました。
お寺でも一番忙しいお盆がやってまいります。
お盆ではいつも先祖様との「つながり」を思い出さずにはいられません。
私がここに存在することはご先祖様がいたからであり、また、周りの友人や恋人、家族がいたからこそ今の自分があります。
仏教では生まれ変わり死に変わりの六道輪廻があります。
地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六つの苦しみを伴う道です。
大施餓鬼会ではまさにこの一つの道「餓鬼」に施しを与えるわけですが、私たちがこの人間の道にいるということは以前は餓鬼の道にもいたということです。
餓鬼道に戻るわけにはいきませんね。
この人間の道だけが「法」に会うことができる道なのです。
またこの六道を離れることがお釈迦様が目指した「仏教」の目的
であります。
六つの道を離れ極楽浄土に行くこと、これだけが、今の友人、恋人、家族、先祖様とまた再会できるたった一つの方法です。
ありがたいなぁと感じ「つながり」を忘れず、極楽での再会を願い、南無阿弥陀仏と声に出してお称えする「お念仏」のある生活をしなければなりません。
最近の法事ではお話をさせていただいているので
その話を聞いてくださっている信徒の皆様はよくご存知ですが、
「お念仏」はお坊さんが称えるのを聞けばいいというものではありません。
自ら「南無阿弥陀仏」とお称えしなければなりません。
阿弥陀様は自らの浄土に導くための発見器に「お念仏をお称えしているもの」という目印をつけます。
「盂蘭盆会」「施餓鬼会」「写経会」でも声に出してご一緒にお称えください。
合掌