【第三回大地の再生1日目@浄楽寺】
2月12日に浄楽寺の第三回目の大地の再生講座が行われました。
今回も前回に引き続き、 60年間放置されていた池の泥だしと本堂周辺の環境改善を行いました。
全国から有志が集い、また、地域の方にもご参加いただき、活気のある活動になりました。
池の泥出しは、当初重機等を用いることを検討していましたが、粘土質の土を引き上げるものは見つからず…男性陣のマンパワーで取り組むことになりました。
大人になってから泥と戯れることなんてないのである意味、 非日常の体験に、皆さん異様なテンションでバケツリレー。 顔が汚れるのも気にせず、力の限り掘り出していただきました。
泥は浄楽寺の敷地内に竹枠のプールを作り、乾燥させるために竹のプールに敷き詰めます。この泥、見た目は泥ですが、60年物の腐葉土です。 高栄養分を含む腐葉土は乾燥させた後、今後の境内整備や植栽の際に、発行した腐葉土や落ち葉と一緒に活用します。
なんでも捨てることを考えてしまいがちな中、邪魔になっていた池の泥も活用できるとは。智慧一つですね。
ありがたい。
男性陣が泥で遊んでいる中、女性陣は本堂周辺の浸透措置。
掘りこんでみて驚きだったのは、地中環境の違いです。
乾燥しすぎて硬くなってしまっている地面、通年湿気が抜けない場所の土中は水が滞留しぐずぐずになっていました。
ここに水の通り道や周辺に浸透できるように穴をあけ、竹炭や石、枝などをいれて、つまらないようにしたうえで閉じる。
この効果が目に見えるようにわかるのは二日後のことでした…
コンクリートで固められた側溝や擁壁は、その一部を守るのには適していますが、水本来の動きを遮り、分散することができず抜けた場所に水が集まりすぎる構造になっています。
便利なコンクリートにもしっかりと大地になじむ施工をしてあげて、利点を生かす。
それで初めて、現代建築と、大地がマッチします。
早く浄楽寺境内が元気になるよう…
今後ともご協力をお願いいたします。
ご参加いただいたみなさんは、 普段触れあうような組み合わせでもないのに、 共に作業する中でチームに。
常時笑顔あふれる作業風景に、 お寺でのご縁のありがたさを感じます。
一期一会ではありますが、 こんなに素晴らしい一期一会は 何度も経験したいものです。
ではでは二日目に引き続き… 大地の再生講座は自由参加型です。
ご興味のある方はぜひ次回ご参加ください。 三月下旬予定。