今回紹介するのは 「にほんの行事と四季のしつらい」
秋谷の歳時記研究家、広田先生の著書です。
私も縁をいただき、 先生の行っている「季節のしつらい教室」にうかがったことがあります。
しめ縄のしつらいでしたが、古民家で心落ち着く体験をさせていただきました。
自分で作ったしめ縄で正月を迎えるのは、
なんとも新鮮で新しい年の初めに地に足ついて1年を考えることができたのを覚えております。
日本には古来より仏教や神道の信仰に合わせ、 様々な行事が行われてきました。
その伝統は今もなお細々と伝えられています。
例えば、歳神様をお迎えする正月のしめ縄、 お釈迦様の生誕を祝う灌仏会、 子どもの健やかな成長を望む端午の節句など、 昔の人が行っていたしつらえよりも非常に簡素なものになってしまいましたが、 今でもなじみの深いものばかりです。
そういった日本の美しい行事を現代の視点でとらえ解説し、 祈りの形を美しく表現されています。
本書では行事の由来とともに、 供物の様子など写真が多く用いられ、 自分でもチャレンジしたくなるようなしつらいばかりです。
季節を感じ、神仏に祈りを捧げ、 頂いたご縁をありがたく頂戴する。
そういった「行い」の中で豊かな生き方が見えてきます。
ぜひ手に取ってみてください。 デジタルではなく本がおすすめです。
合掌